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ツツジ | 百科事典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ツツジ
Azalea of Maizuru.jpg
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: ツツジ属 Rhododendron
: 本文参照
学名
Rhododendron
和名
躑躅
英名
Azalea

ツツジ(躑躅)とはツツジ科植物であり、学術的にはツツジ属ツツジ属参照)の植物の総称である。ただし日本ではこの中に含まれるツツジやサツキシャクナゲとを古くから分けて呼んでおりこれらはしばしば学術的な分類とは食い違う。最も樹齢の古い古木は、800年を超え1,000年に及ぶと推定されている。

目次

特徴

ツツジ属の植物はおおむね常緑若しくは落葉性低木から高木で、常緑または落葉性互生、果実は蒴花である。4月から5月の春先にかけて漏斗型の特徴的な形の花(先端が五裂している)を数個、枝先につける。また花を上手に採ると花片の下から蜜を吸うことができ第二次世界大戦中は当時の子供たちの数少ない甘みとなっていたがレンゲツツジ等、致死性の毒を持つ種も一般的に自生、または庭木として利用されており事故を避けるためにも決して蜜を吸うべきではない。

ツツジ属

ピンクのツツジ
白色のツツジ
赤色のツツジ
野生のツツジ

ツツジ属Rhododendron)は大きくヒカゲツツジ亜属とツツジ亜属に分類されるが、便宜上落葉性のツツジ類と常緑のシャクナゲ類とに分類される。日本で「シャクナゲ」と呼ばれるものはホンシャクナゲの仲間に限られ、常緑であってもそれ以外の殆どは「シャクナゲ」とは呼ばない。ツツジは日本では古くから園芸品種として、交配され美しい品種がたくさん生まれた。中でもキリシマツツジサタツツジをかけ合わせて生まれたクルメツツジはその代表で種類も多く色とりどりの花が咲き、満開の時期はまさに圧巻である。ヒラドツツジも日本全国でよく見られ、花も大きく街路樹としてもたくさん植栽されている。

西洋ではアジアからヨーロッパに常緑のものが持ち込まれて園芸化されたものがロードデンドロン(Rhododendron)と呼ばれ、またアメリカなどで落葉性のものが園芸化されてアザレアAzalea)と呼ばれるようになった。

なお以下に示す品種名の横に併記した斜体文字は学名を示す。そのなかでも特に頻出する「Rhododendron」とは、rhodon(バラ)+dendron(樹木)の意味である。

ヒカゲツツジ亜属

ツツジ亜属

  • クルメツツジ Rhododendron kurume azarea hybrids
  • ヒラドツツジ Rhododendron×pulchrum
ケラマツツジにモチツツジ、キシツツジ、リュウキュウツツジが交雑してできた。

シャクナゲ亜属

詳細は「シャクナゲ」を参照

エゾツツジ亜属

詳細は「エゾツツジ」を参照

独立したエゾツツジ属に分類される場合が多い。

県の花に指定している日本の自治体

市の木に指定している日本の自治体

市(区町村)の花に指定している日本の自治体

自然の例:矢祭山
庭園の例:相楽園

関連文化

日本で言うところのツツジやサツキは、公園道路分離帯などの植え込みにしばしば見られる。日本では長い栽培の歴史を持ち、早くから育種も進んだ。例えば林昌寺の庭園は、美しいツツジで有名である。ツツジ類の材はとても緻密であり、細工物などにも利用される。

「ツツジ色」(アザレア)という色もある。これはツツジの花ような鮮やかな赤紫色(「躑躅燃ゆ」と形容される)をさす。赤紫は次に挙げるような色である。

名前 漢字・英語 同色・混同色

#CD4187
アザレア azalea 躑躅色

#FF3399
アザレアピンク azalea pink 躑躅色

俳句・短歌(和歌)

「ツツジ」は俳句における春の季語でもある。また「躑躅花」(つつじばな)は、短歌(和歌)における枕詞としても使用される。この場合は「花のように美しい君」という意味から「にほふ」や「にほえをとめ」にかかる。

  • 躑躅いけて 其陰に干鱈(ひだら) さく女 - 松尾芭蕉[1]
  • …つつじ花 にほえ娘子(をとめご) 桜花 栄え娘子… - 柿本人麻呂[2]

書物

元禄5年(1692年)に伊藤伊兵衛により刊行された『錦繍枕』は世界最古のツツジ、サツキ専門書である。

音楽

  • 『躑躅(つつじ)』 地歌箏曲) - 佐山検校作曲(元禄の頃、世界で初めてツツジの専門書『錦繍枕』を刊行(元禄5年(1692年))した伊藤伊兵衛と同時代に江戸で活躍した音楽家・佐山検校(元禄7年(1694年)没)による長歌もの地歌曲で、歌詞中にツツジが22品種詠み込まれている)

出典・脚注

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  1. ^ 『泊船集』より
  2. ^万葉集』より

関連項目

ウィキメディア・コモンズ

This text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.  Last update: 2010年3月22日 20:24:32:JST

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