| ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 |
ニューキノロン(New Quinolone)とは、合成抗菌薬の系列の一つである。DNAジャイレースを阻害することにより、殺菌的に作用する薬剤である。キノロン系をもとに人工的に合成・発展させたものであり、作用機序はキノロンと同一である。
経口投与が可能で比較的副作用が少ないということで頻用されている。しかし感染症学の知識を用いて診断を行えば、ほとんどの場合ニューキノロン薬なしで治療は可能である。結核菌に効果があるため、軽はずみに処方すると診断が遅れる。
目次 |
ニューキノロンに比較的特徴的な副作用を列記する。
よく用いられる薬としてはオフロキサシン(OFLX、商品名タリビッド®)、シプロフロキサシン(CPFX、商品名シプロキサン®)、レボフロキサシン(LVFX、商品名クラビット®)があげられる。オフロキサシンやシプロフロキサシンは細菌が一回変異しただけで耐性化するがレボフロキサシンは2回以上の変異が必要であるので感受性試験の結果を解釈するのは注意が必要である。 しかし、臨床上問題になるほどの意義はない。CPFX耐性化≒ニューキノロン耐性化がほとんどである。
これらの薬は好気性グラム陰性菌には著効するが、それ以外の効果には差がある。レボフロキサシンやガチフロキサシンは肺炎球菌に効果的でシプロフロキサシンは黄色ブドウ球菌によく効くと言われている。前述のようにシプロフロキサシンは耐性化しやすいのでリファンピシンを併用することもあるが、一般に臨床使用での併用で耐性化率の有意差があるとの報告はない。
なおキノロン系薬剤は、濃度依存性の薬物なので、例えばクラビット®100mg 3錠を処方するときは、100mg1錠を三回飲むよりもを3錠を一回飲んだ方が効果は高い。クラビット®250mg/500mgが上市されたため、クラビット100mg錠は製造終了となる予定である。PK/PDパラメータとしては AUC/MIC または Peak/MIC(Cmax/MIC) を指標とする。
This text is available under the terms of the GNU Free Documentation License. Last update: 2010年3月21日 16:12:14:JST