宮城郡(みやぎぐん)は、宮城県にある郡。令制国下では陸奥国(のち陸前国)に属す。
人口69,498人、面積112.06km²、人口密度620人/km²。(2012年1月1日、推計人口)
元々は現在の仙台市の大部分と多賀城市・塩竈市を含み、奥羽山脈から太平洋に至る東西に細長い形であった。宮城県の県名はこの郡に由来する。
以下の3町を含む。
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8世紀までに作られたと推測され、文献初見は『続日本紀』の天平神護2年(766年)11月1日である。郡の中では南小泉遺跡に集落が形成され、平安時代、中世まで集落・町があった。その周りの広瀬川と七北田川にはさまれた地域には、条里制が敷かれ、水田が広がっていた。陸奥の国府は、おそらく724年(天平宝字6年)に名取郡の郡山遺跡がある所から宮城郡北部の多賀(今の多賀城市)に移った。多賀城の外には都市的な街区が広がった。陸奥国分寺・国分尼寺は、南小泉遺跡に近い位置に置かれた。785年(延暦4年)に東部に多賀郡と階上郡を分けたが、しばらくして元に復した。『和名抄』が記す郷の数は10で、陸奥国の中では白河郡の17と磐城郡の12に次いで多い。
鎌倉時代にも多賀国府は存続したが、中心地はやや西の岩切付近に移ったと考えられている。鎌倉時代の初めに伊沢家景が陸奥国の留守職として国府で政務をとり、留守氏を名乗って宮城郡北部に根を下ろした。
南北朝時代には、南北両朝や北朝内部の対立で多賀国府が争奪の的になった。国府が位置する宮城郡の北部は留守氏が占めていたが、その勢威は、国府から陸奥国全土の武士に号令をかける北畠顕家や奥州探題諸氏と肩を並べるようなものではなかった。郡内の南部・西部の勢力としては、南朝に属して戦った大河戸氏、国分寺郷に拠った国分氏、陸奥介氏の後裔八幡氏が知られる。
国府が機能を失い、奥州探題大崎氏が北に去った後、戦国時代の宮城郡は南部が国分氏、北部が留守氏の支配地に分かれた。やがて伊達氏の影響力が南から伸び、両氏とも伊達氏から養子を迎えてその一門に組み込まれた。伊達氏から入った留守政景と国分盛重は、伊達政宗の武将として活躍した。豊臣秀吉が全国を統一すると、奥州仕置によって留守氏は取り潰し、国分氏は伊達氏の家臣としてそのままとなり、結果的には両人とも正式に伊達氏の家臣となった。その後、留守政景は政宗によって領地を移され、国分盛重は追放され、留守・国分ともに宮城郡の土着勢力ではなくなった。戦国時代の宮城郡は政宗の勢力の北限に近かったが、奥州仕置を経て伊達氏の領国が北にずれると、領国の中央やや南寄りに位置するようになった。
1601年(慶長6年)に、伊達政宗が宮城郡内の仙台に居城を築き、本拠とした。宮城郡を地理区分として再確定したのは仙台藩だが、行政上の区分としては宮城郡を使わなかった。宮城郡のうち城下町を除いた地域は、高城・陸方・浜方・国分に分けられた。このうち陸方・浜方・国分は塩竈・原町の代官所の支配を受け、その代官は南方郡奉行の下にあった。宮城郡高城と黒川郡大谷は高城の代官所の支配を受け、これは北方郡奉行の下にあった。
仙台藩は城下への水運もかねて堀をめぐらせ、排水による低湿地の開発を進めて仙台平野の全域を水田地帯に変えた。大藩の城下町として仙台も発展し、周辺もその影響を受けた。宮城郡78か村の表高は4万7578石6斗3升であった[1]。
明治時代に陸奥国が分割されると、宮城郡は陸前国に属した。1874年(明治7年)大区小区制のもとではじめ単独で宮城県の第二大区となり、1876年(明治9年)に名取郡・黒川郡とともに第二大区を構成した。1888年(明治11年)の郡区町村編制法により仙台区が宮城郡より分立し、宮城郡の郡役所は南目村の旧原町代官所に置かれた。市制・町村制が敷かれた1889年(明治22年)当時の仙台市を除く宮城郡の人口は60,518人であった。
1926年(大正15年)に郡役所は廃止され、郡内の町村は宮城県に直結した。しかし、1942年(昭和17年)に宮城県は宮城郡と黒川郡を管轄とする宮城黒川地方事務所を置き、郡役所の機能を実質的に代替させた。。
| 明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 大正15年 | 昭和1年 - 昭和30年 | 昭和31年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | |||
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| 小田原村 | 原町 | 原町 | 昭和3年4月1日 仙台市に編入 |
仙台市 | 仙台市 | 仙台市 | |||
| 苦竹村 | |||||||||
| 南目村 | |||||||||
| 荒浜 | 七郷村 | 七郷村 | 昭和3年4月1日 仙台市に 一部を移管 |
昭和16年9月15日 仙台市に編入 |
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| 荒井村 | |||||||||
| 伊在村 | |||||||||
| 霞目村 | |||||||||
| 蒲町村 | |||||||||
| 長喜城村 | |||||||||
| 六丁目村 | |||||||||
| 南小泉村 | |||||||||
| 岩切村 | 岩切村 | 岩切村 | 岩切村 | ||||||
| 燕沢村 | |||||||||
| 小鶴村 | |||||||||
| 鶴谷村 | |||||||||
| 蒲生村 | 高砂村 | 高砂村 | 高砂村 | ||||||
| 中野村 | |||||||||
| 福室村 | |||||||||
| 岡田村 | |||||||||
| 田子村 | |||||||||
| 大倉村 | 大沢村 | 大沢村 | 昭和30年2月1日 宮城村 |
昭和30年4月1日 名取郡秋保村から 旧・新川村域を編入 |
昭和38年11月3日 町制施行 宮城町 |
昭和62年11月1日 仙台市に編入 |
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| 芋沢村 | |||||||||
| 作並村 | 広瀬村 | 広瀬村 | |||||||
| 熊ヶ根村 | |||||||||
| 上愛子村 | |||||||||
| 下愛子村 | |||||||||
| 郷六村 | |||||||||
| 根白石村 | 泉嶽村 | 明治30年9月7日 根白石村 |
根白石村 | 昭和30年4月10日 泉村 |
昭和32年8月1日 町制施行 泉町 |
昭和46年11月3日 市制施行 泉市 |
昭和63年3月1日 仙台市に編入 |
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| 福岡村 | |||||||||
| 朴沢村 | |||||||||
| 実沢村 | |||||||||
| 小角村 | |||||||||
| 西田中村 | |||||||||
| 七北田村 | 七北田村 | 七北田村 | 昭和6年4月1日 仙台市に 一部を移管 |
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| 松森村 | |||||||||
| 古内村 | |||||||||
| 市名坂村 | |||||||||
| 上谷刈村 | |||||||||
| 野村 | |||||||||
| 荒巻村 | 昭和6年4月1日 仙台市に編入 |
仙台市 | |||||||
| 北根村 | |||||||||
| 塩竈村 | 七ヶ浜村 | 七ヶ浜村 | 七ヶ浜村 | 昭和34年1月1日 町制施行 七ヶ浜町 |
七ヶ浜町 | 七ヶ浜町 | |||
| 塩竈町 | 塩竈町 | 昭和16年11月23日 市制施行 塩竈市 |
塩竈市 | 塩竈市 | 塩竈市 | 塩竈市 | |||
| 寒風沢浜 | 浦戸村 | 浦戸村 | 浦戸村 | 昭和25年4月1日 塩竈市に編入 |
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| 石浜 | |||||||||
| 野々島 | |||||||||
| 桂島 | |||||||||
| 山王村 | 多賀城村 | 多賀城村 | 昭和26年7月1日 町制施行 多賀城町 |
昭和46年11月3日 市制施行 多賀城市 |
多賀城市 | 多賀城市 | |||
| 八幡村 | |||||||||
| 南宮村 | |||||||||
| 市川村 | |||||||||
| 新田村 | |||||||||
| 高橋村 | |||||||||
| 浮島村 | |||||||||
| 留谷村 | |||||||||
| 下馬村 | |||||||||
| 高崎村 | |||||||||
| 笠神村 | |||||||||
| 大代村 | |||||||||
| 東田中村 | |||||||||
| 松島村 | 松島村 | 松島村 | 昭和3年1月1日 町制施行 松島町 |
松島町 | 松島町 | 松島町 | |||
| 高城本郷 | |||||||||
| 桜渡戸村 | |||||||||
| 磯崎村 | |||||||||
| 初原村 | |||||||||
| 根廻村 | |||||||||
| 手樽村 | |||||||||
| 幡谷村 | |||||||||
| 竹谷村 | |||||||||
| 北小泉村 | |||||||||
| 利府本郷 | 利府村 | 利府村 | 利府村 | 昭和42年10月1日 町制施行 利府町 |
利府町 | 利府町 | |||
| 利府森郷 | |||||||||
| 赤沼村 | |||||||||
| 春日村 | |||||||||
| 加瀬村 | |||||||||
| 神谷沢村 | |||||||||
| 菅谷村 | |||||||||
| 飯土井村 | |||||||||
| 沢乙村 | |||||||||
※『宮城町誌』本編(改定版)123-124頁。竹尾高克の退任と十文字信介の就任の日付のずれの意味は不明。
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