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江別市 | 百科事典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

江別市
えべつし
Flag of Japan.svg 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 石狩支庁
団体コード 01217-3
面積 187.57km²
総人口 122,564
住民基本台帳人口、2009年12月31日)
人口密度 653人/km²
隣接自治体 石狩支庁
札幌市北広島市
石狩郡当別町新篠津村
空知支庁
岩見沢市
空知郡南幌町
市の木 ナナカマド
市の花 キク
他のシンボル -
江別市役所
市長 三好昇
所在地 〒067-8674 北海道
江別市高砂町6番地
江別市役所庁舎
外部リンク 江別市

日本地域区画地図補助 01420.svg

江別市位置図(北海道)

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村
テンプレート(ノート・解説・ウィキプロジェクト)

江別市(えべつし)は、北海道石狩支庁管内にある札幌市の東に隣接し、同市のベッドタウンとして急速に人口が増加した。近年は、都心回帰や大麻地区の高齢化により人口が微減している。

目次

語源

アイヌ語由来の地名であるが、「エペツ」(胆汁のように濁った)、「ユベオツ」(チョウザメのいる川)、イプツ(大事な入り口)などの諸説がある。

地理

市域は石狩平野のほぼ中央で、石狩川の両岸にまたがるが、主な市街地は鉄道や国道の通る川の南側にある。南東の南幌町との境には石狩川の支流・千歳川が流れる。札幌市・北広島市との境にある野幌丘陵には2,000haにも及ぶ野幌森林公園があり、道立自然公園に指定されている。森林公園は現地では『原始林』とよばれていて、その一部は原始の時代から手つかずの状態で保存されている。最高地点である南端部の丘陵でも標高93mで、その他は低地が広がっている。

  • 河川 : 石狩川、旧石狩川、夕張川、幌向川、旧幌向川、清真布川、豊幌川、千歳川、早苗別川、神田川、志文別川、篠津川、篠津運河、豊平川、旧豊平川、世田豊平川、厚別川野津幌川

気候

気候は北海道では温暖な部類に入るが、冬の最も寒い時期は-20℃を下回ることもある寒冷地であり、2008年1月17日の最低気温で-26.1℃を観測した。石狩湾と太平洋を吹き抜ける風の通り道にあたり、一年を通じて風が強い。夕張川、千歳川、石狩川の合流地点に位置するために、しばしば水害に見舞われた。特に7月から8月にかけて豪雨があることが多く、1981年の大水害の際には1日に204mmという降水量も記録している。


極値(アメダス)[1]

江別(2000年10月31より観測)

要素 観測値 観測年月日
最高気温 34.5℃ 2007年8月13日
最低気温 -26.1℃ 2008年1月17日

西野幌(2000年10月31日までの観測)

要素 観測値 観測年月日
最高気温 33.9℃ 1999年8月4日
最低気温 -26.2℃ 1990年1月24日

隣接している自治体・行政区

石狩支庁

空知支庁

歴史

北海道の先史を知る上で江別は重要な地の1つである。続縄文時代には、弥生文化の影響を受けた北海道南西部中心に見られた「恵山文化」と北海道東部にあった文化が、江別を含む石狩低地帯で約1800年前の頃に融合したとされる。江別では後期北海道式薄手縄文土器(後北式土器)が多く出土し、日本先史の権威である山内清男はこれを江別式土器と名づけ、この土器が使われた文化を「江別文化(後北文化)」と呼んだ。なおこの江別式土器は東北地方でも多く出土する。

その後、7世紀から9世紀ごろに築かれた「江別古墳群」もこの地で発見されている。この古墳は現在発見されている古墳のうちで最も北に位置し、東北地方北部の様式に似ることから、本州と北海道との交流を知る上で重要な資料である。

江戸時代には、松前藩によって石狩十三場所が開かれ、このうち上ツイシカリ場所と下ツイシカリ場所が石狩川左岸、現在の世田豊平川合流地付近に位置していた。これら場所と呼ばれる商場は、幕末ころまで存続していた。

現在の江別市に和人が定住したのは、1867年に通行屋(旅行者のために宿泊、休憩の場を提供した)の立花由松が住んだのが最初とされる。1869年北海道11カ国86郡が置かれ、現在の江別市に相当する地域は石狩国札幌郡に含まれた。1871年、陸前国遠田郡馬場谷地村(現宮城県遠田郡涌谷町)の農民21戸76名が対雁(ついしかり)に来たのが集団入植の始まりである。しかし開墾に難儀し、1873年開拓使開墾掛に換地を願い出て受理され、19戸70名が札幌郡雁来村へ再入植するに至った。跡地は榎本武揚の農場となった。1876年には、樺太・千島交換にともない、岩舩瀬兵衛(開拓使・江別初代村長)により樺太アイヌが対岸に移住させられた。

1878年明治11年)8月に江別太(現在の王子地区周辺)に屯田兵村が置かれ、同年11月に江別村が誕生した。1881年にも養蚕を営む屯田兵が入植したが、これらの試みは成功しなかった。しかし1882年官営幌内鉄道が開業し江別駅が設けられると、石狩川水運と鉄道輸送の結節点として市街地が形成された。その後あらためて江別兵村、野幌兵村が設けられ、1884年以降3年間にわたり屯田兵432戸が入植し、開拓事業にあたった。また屯田兵以外の人々による開拓も多かった。中でも大きな成果を挙げたのは新潟県人による北越殖民社で、1886年に江別太へ17戸、1890年には野幌南部へ204戸の入植を果たし、稲作を成功させた。

明治の中ごろになると工業が芽生え始めた。1891年に江別太で煉瓦工場が操業した。ほどなくして北海道炭礦鉄道により野幌煉瓦工場が作られ、また鉄道資材の生産も行われた。1897年に市街地の大半を失う火災にも見舞われたが復興をとげ、1908年には富士製紙会社北海道工場(現:王子特殊紙江別工場)が操業を開始。労働者も多く住むようになり、1916年には町制を施行した。

第二次世界大戦後には引揚者を積極的に受け入れ、また戦後復興にも力を注ぎ人口は伸びていった。1953年昭和28年)5月23日に市街地の半分を焼く大火を出しながらも、翌年には市制を施行した。1963年に東野幌に炭鉱離職者団地、翌年道営大麻団地が建設されると宅地化が進行、札幌の衛星都市としての性格が強まった。

沿革

北東に隣接する石狩郡新篠津村と、2008年度の合併を目指して協議が行われていたが、農業政策の不一致などを理由に2008年平成20年)7月10日をもって合併協議が打ち切られた。

経済

  • 過去において市の中心だった江別(駅前)地区、近年多くの中高層集合住宅が建設され飲食・商業施設の多い野幌地区、公営団地や学校の集中する大麻地区と、3つの地区が発展してきた。しかし、江別地区は高砂町や弥生町を除けば発展は頭打ち若しくは下降の一途である。このため市当局は地理的にも中心にあたる野幌地区を再開発する「江別の顔づくり事業」に取り組んでいる。

産業

  • 農業は乳用牛の生産額が特に大きい。米、野菜の生産も行われている。
  • 1908年に北海道最初の製紙工場「富士製紙株式会社北海道工場(現:王子特殊紙江別工場)」が操業を開始、現在に至る。
  • 野幌地区を中心に古くから窯業製品(特に煉瓦)の製造が盛んで国内屈指の生産量を誇る。現在は野幌地区から国道275号線近隣に移転した。
  • 国道275号線附近には、窯業製品、食品、建材などの中規模工場も多数見受けられる。
  • 石狩川でヤツメウナギが捕れるため、海がないが漁協が存在する。

立地企業

農協

  • 道央農業協同組合(JA道央)江別支所・野幌支所

郵便

  • 江別郵便局(日本郵便江別支店併設)
  • 野幌郵便局(日本郵便野幌支店併設)

宅配便

江別中央センター・江別大麻センター・江別野幌センター・上江別センター

公共機関

警察

行政

  • 市長 : 三好昇(みよし・のぼる、任期満了日 : 2011年平成23年)4月30日
  • 当初予算規模(2006年度)
    • 一般会計 : 381.1億円
    • 特別会計 : 289.2億円
    • 企業会計 : 165.8億円

姉妹都市・提携都市

国内

海外

地域

人口

Demography01217.svg
江別市と全国の年齢別人口分布 江別市の年齢・男女別人口分布
紫色 ― 江別市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
1980年 86,349人
1985年 90,328人
1990年 97,201人
1995年 115,495人
2000年 123,877人
2005年 125,601人
総務省統計局 / 国勢調査2005年

教育

  • 中学校
    • 市立10校(江別第一、江別第二、江別第三、野幌、角山、江北、大麻、大麻東、江陽、中央
    • 私立1校(立命館慶祥中学校
  • 小学校
    • 市立19校(江別、江別第二、江別第三、豊幌、江別太、上江別、中央、対雁、いずみ野、北光、野幌、野幌若葉、東野幌、大麻、大麻東、大麻西、大麻泉、文京台、角山)
  • 幼稚園
    • 私立13園(若葉、江別大谷、のっぽろ、元江別わかば、大麻藤、大麻ひかり、晃成、大麻、あけぼの、第二大麻、上江別、元野幌めぐみ、江別あかしや)
  • 保育園(保育所)
    • 現在11園がある。
  • 教育関連施設
    • 江別市情報図書館
    • 北海道立図書館
    • 北海道立教育研究所
      • 付属情報処理教育センター
  • 訓練施設

スポーツ

  • スポーツ施設
    • 北海道立野幌総合運動公園
    • 江別市民体育館
    • 江別市青年センター

交通

鉄道

廃止された鉄道

バス

道路

江別市の道路の総延長は850.8km、舗装率71%(2003年)。うち市道は754.5km。

タクシー

  • 大麻つばめ交通
  • 山崎ハイヤー
  • 安全永楽交通:江別支店
  • 東交通:江別支店

通信

市外局番は011(札幌MA)。以下の市内局番が使われている。

市内局番 380~389、391、398

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

文化財

重要文化財(美術工芸品)

  • 北海道元江別1遺跡土壙墓出土品 - 江別市郷土資料館蔵、国保有
  • 北海道江別太遺跡出土品 - 江別市郷土資料館蔵
  • 北海道美々8遺跡出土品 - 北海道埋蔵文化財センター蔵、遺跡そのものは千歳市

登録有形文化財

  • 北陸銀行江別支店 - 現在喫茶店として利用
  • 北海道林木育種場旧庁舎 - 旧林木育種センター北海道育種場庁舎 農林省林産試験場北海道支場庁舎

史跡

北海道指定

  • 野幌屯田兵第二中隊本部 - 道指定有形文化財(建造物)

市の文化財

  • 扁額「対雁学校」
  • 扁額「富貴在苦学労力」
  • 坊主山遺跡出土江別式土器56点
  • 大麻3遺跡出土土偶 - 以上4件、江別市郷土資料館蔵
  • 野幌太々神楽 - 野幌太々神楽保存会・江別市野幌太々神楽伝承会
  • 火薬庫 - 屯田兵第三大隊本部跡
  • 千古園

名所、旧跡

  • 石狩川
  • 錦山天満宮
  • 大麻3遺跡
  • 屯田兵開拓時代の遺構、街の中に数多く点在
  • 四季の道
旧ヒダ工場(江別市東野幌町)
れんが資料展示室(江別市セラミックアートセンター)

観光スポット

祭事・催事

  • やきもの市(7月)
  • スノーフェスティバル(2月)

その他

HBCラジオSTVラジオNHKラジオの送信所がある。詳細は江別ラジオ放送所を参照。

関連項目

江別市出身の有名人

アイウエオ順

脚注

外部リンク

This text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.  Last update: 2010年3月20日 0:49:21:JST

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