渋谷区(しぶやく)は、東京都の特別区のひとつ。区の成立は1932年(昭和7年)で、1962年(昭和37年)の住居表示施行後から現在まで32の町名がある。区役所の所在地は、区内神南。
概要
渋谷区は東京における城西地区に位置し、千代田区、中央区、港区、新宿区とともに「都心5区」に数えられる。
ターミナル駅である渋谷駅を中心とした渋谷地区は副都心のひとつとなっているほか、新宿駅に程近い代々木や千駄ヶ谷は新宿のオフィス街・繁華街と一体となっている。また、青山(港区)に隣接する原宿・表参道はファッションの中心として知られるほか、代官山周辺や恵比寿などには商業施設やファッション関連の産業が集積している。さらに渋谷区は明治神宮や代々木公園など、都心にありながら広大な緑地を有しており、周辺には松濤や代々木上原といった都内有数の高級住宅地も点在している。また、同様に高級住宅地として知られる広尾は麻布区に起源を持ち、現在でも麻布に近い地域性を持つ。
一方、区内北部、とりわけ甲州街道や京王線沿いよりも北側の地区は中野区や新宿区に続く過密な住宅商業地区となっており、他の町域とは趣を異にする。
代表的な地域
- 渋谷駅周辺
- 東急グループや西武百貨店を始め旧セゾングループの拠点であり、商業活動が盛ん。渋谷駅ハチ公口側に百貨店やファッション専門店、飲食店、カフェ、遊戯施設や風俗施設などが密集しており、渋谷公園通り、センター街、道玄坂、スペイン坂、パルコ、SHIBUYA 109などの定番スポットも多い。
渋谷駅周辺については「渋谷」を参照
- 神宮前・表参道 (原宿も含む)
- 街路樹が立ち並ぶ表参道沿いと周辺には有名ブティックを始めとしたアパレル関連の店舗及び事務所、そして美容室が多く集まる。2006年には新しい商業施設「表参道ヒルズ」もオープンした。参道の先には明治神宮があり、年末年始の参拝客は日本一である。
- 代官山
- 代官山は渋谷区の中では表参道などに次ぐファッションタウンであり、旧山手通り沿いなどには、和洋中の有名レストランも数多い。
- 恵比寿
- 恵比寿はもともと下町であったが、JR山手線沿線で通勤に便利な立地であることから、近年は駅周辺にオフィスビルが増え、日中はビジネスマンで賑わっている。1994年にサッポロビール工場跡地に建設された恵比寿ガーデンプレイスによって今日の恵比寿へと発展するきっかけとなった。
- 神泉町・渋谷区渋谷
- ともに、渋谷の駅から坂を上ったところにあり、特に神泉は渋谷区内で陰に隠れた存在であったが。「ビットバレー」と呼ばれ、IT関連のビジネス街となっている。
- 渋谷区南部の住宅地
- 渋谷区南部にある住宅地は、一般に閑静な住宅地である。南平台町・広尾・松濤などは、渋谷区の中でも特に地価が高い。
- 甲州街道沿い(京王新線沿線)
- 笹塚・幡ヶ谷・初台(本町)の3つの街があるが、この「京王新線3駅」は街並みが似ている側面がある。渋谷の街よりも新宿へのアクセスのほうが格段に良い。初台にはオペラタワーというオフィスビルがある。
- 代々木地域(小田急線沿線)
- ここでいう代々木地域とは、JR代々木駅周辺というよりむしろ旧代々木村の全域を指し、代々木上原や富ヶ谷といった広範囲なエリアを指す。最寄の鉄道路線は小田急線である。宇田川などの河川によって形成された幾つもの谷があり、地形的には起伏に富んだ地域で町の様相は隣接する世田谷区に似通っている。
地域
- 幡ヶ谷地域
- 笹塚、幡ヶ谷、本町
- 代々木地域
- 上原、大山町、西原、初台、元代々木町、富ヶ谷、代々木神園町、代々木
- 千駄ヶ谷地域
- 千駄ヶ谷、神宮前
- 大向・恵比寿地域
- 神山町、神南、宇田川町、松濤、神泉町、円山町、道玄坂、南平台町、桜丘町、鉢山町、鶯谷町、猿楽町、代官山町、恵比寿西、恵比寿南
- 氷川・新橋地域
- 渋谷、東、広尾、恵比寿
- 隣接している自治体
- 東 - 港区
- 北 - 新宿区、中野区
- 西 - 杉並区、世田谷区
- 南 - 目黒区、品川区
住宅団地
- UR 恵比寿ガーデンプレイス(旧住宅・都市整備公団)、超高層、跡地利用、1994年
- UR 外苑団地
- UR 初台団地(代々木、分譲62 1957年)
- UR 原宿団地(神宮前、 分譲112 1957年)
- 都営宮益坂アパート(東京都建築局、東京都、初の公共高層分譲、1953年
- UR 宇田川団地(宇田川町、分譲90 1956年)
- UR 恵比寿団地(恵比寿 市街地住宅 賃貸105 1959年 現存 現存譲渡)
- UR 渋谷公会堂通り団地(恵比寿西 市街地住宅 賃貸40 1960年 現存 譲渡返還)
- UR 美竹町第一団地(渋谷 市街地住宅 賃貸56 1962年 現存現渋谷一丁目。 譲渡返還)
- UR 美竹町第二団地(渋谷 市街地住宅 賃貸63 1963年 現存現渋谷一丁目第二。 譲渡返還)
- UR 渋谷金王町団地(渋谷 市街地住宅 賃貸77 1961年 現渋谷二丁目。 譲渡返還)
- UR 渋谷栄通団地(神泉町 男子単身 賃貸198 1960年)
- UR 代々木駅前団地(代々木 市街地住宅 賃貸42 1963年 現存 譲渡返還)
- UR うぐいす住宅(鶯谷町 市街地住宅 分譲148 1958年 建替工事中 建替え予定)
- 都営恵比寿西アパート(恵比寿西、1962 - 1963年)
- 都営広尾五丁目アパート(広尾、1970年)
- 都営笹塚アパート(笹塚、1951年)
- 都営笹塚二丁目アパート(笹塚、1967 - 1974年)
- 都営笹塚三丁目アパート(笹塚、1971年)
- 都営渋谷一丁目アパート(渋谷、1983年)
- 都営原宿アパート(神宮前、1963 - 1964年)
- 都営神宮前アパート(神宮前、1965年)
- 都営神南一丁目アパート(神南、1969年)
- 都営千駄ヶ谷アパート(千駄ヶ谷、1963 - 1964年)
- 都営氷川町アパート(東、1964年)
- 都営渋谷東二丁目アパート(東、1967年)
- 都営渋谷東二丁目第2アパート(東、1969年)
- 都営幡ヶ谷二丁目アパート(幡ヶ谷、1969年)
- 都営幡ヶ谷原町アパート(幡ヶ谷、1951年)
- 都営幡ヶ谷二丁目第2アパート(幡ヶ谷、1970 - 1971年)
- 都営渋谷本町一丁目アパート(本町、1973年)
観光
代表的ランドマーク
歴史
渋谷区が初めて設置されたのは1932年(昭和7年)のことで、それまでの東京府豊多摩郡の13町が東京市に編入されることになり、同郡の渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町の3町をまとめて「渋谷区」とされたものである[1][2]。この際、豊多摩郡の残り10町は、2-4町ずつまとめられ、「中野区」、「杉並区」、「新宿区」として再編された。
3町の合併後の区名が「渋谷」となったことについては、当時3町のなかで最も発展していたのが渋谷町であり、そのためにその町名が区名として採用されたといわれる[3]。
前史
詳細は「渋谷町 (東京府)#歴史」を参照
詳細は「千駄ヶ谷町#歴史」を参照
詳細は「代々幡町」を参照
渋谷区成立後
1930年代-
帝都電鉄線渋谷~井の頭公園間開通。翌年吉祥寺まで全線開通
1950年代-
渋谷区長選任の贈収賄事件に関連して、最高裁判所大法廷は特別区において区長公選制を認めないことが憲法93条2項に反しないと判断
- 1964年(昭和39年)
- ワシントンハイツ跡地に、渋谷区総合庁舎・渋谷公会堂・国立代々木競技場完成
- 渋谷川の明治通り交差部(旧宮下橋)から上流部の暗渠化・下水道化工事が完成
- 宮下公園を人工地盤上公園に改築、地平部は駐車場とする。
- 1965年(昭和40年)
- 1967年(昭和42年)
- 4月19日 - 映画館(渋谷松竹・渋谷国際)などの跡地に西武百貨店A・B館 開店。
- 10月20日 - 東京オリンピック選手村跡地に代々木公園開園
- 11月1日 - 旧大向小学校跡地に東急百貨店本店開店。渋谷の商業地域の拡大が始まる。
- 12月10日 - 都電中目黒線(渋谷橋 - 恵比寿駅前 - 中目黒)、6系統(渋谷駅前- 新橋)、8系統(中目黒 - 築地)廃止[7]
- 1968年(昭和43年)9月29日 - 都電青山線(渋谷駅前 - 青山1丁目)、9系統(渋谷駅前- 新佃島)、10系統(渋谷駅前 - 須田町)廃止[7]
- 1969年(昭和44年)
- 5月11日 - 東急玉川線(渋谷 - 二子玉川)など廃止
- 10月26日 - 都電天現寺橋線(渋谷駅前 - 天現寺橋)、34系統(渋谷駅前 -
金杉橋)廃止[7]。渋谷区内の路面電車はすべて廃止になる。
1970年代-
1970年代は若者の街、若者文化などの、流行の発信地の大きな移動が始まり若者文化の歴史を大きく変えた。(新宿→渋谷)この影響で渋谷だけではなく、渋谷区の中にある原宿を含めた渋谷区全体に大きな変化が訪れることになる。 1970年頃までは、若者の街、若者文化の流行の発信地といえば、何といっても新宿だった。 しかし、1973年に渋谷でPARCOの開店があり、日本における若者文化の歴史が大きく変化。その流れは「新宿から渋谷、または原宿を含めた渋谷区全体へ」と移り変わっていく。
109)開業。公園通り・井ノ頭通り・東急本店通り(現:文化村通り)周辺が商業中心として確立される。
- 1981年(昭和56年)9月 - パルコPART3開店
- 1984年(昭和59年) - 丸井本館(現:マルイシティ)開店
- 1985年(昭和60年)11月6日 - THE PRIME開店
- 1986年(昭和61年)
- 3月21日 - 西武百貨店SEED館開店
- 4月29日 - ONE-OH-NINE開店
- 1987年(昭和62年)
- 10月30日 - 109-2開店
- 11月 - 西武LOFT館開店
- 1988年(昭和63年)6月 - クアトロ・バイ・パルコ(現:パルコクアトロ)オープン
- 1989年(平成元年)
1990年代-
表参道ヒルズ開業。渋谷公会堂が改装・指定管理者導入の上、通称命名権を売却し「渋谷C.C.Lemonホール」に(正式名称は変わらず)。
- 2008年(平成20年)6月14日 - 東京メトロ13号線(副都心線、渋谷-池袋間)開業
2010年代-
姉妹・提携都市
区政
渋谷区議会
会派構成
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この節は現在進行中の事象を扱っています。内容は最新の情報を反映していない可能性があります。このタグは2011年7月に貼り付けられました。 |
(2011年5月1日現在)
| 会派名 |
略称 |
人数 |
| 渋谷区議会自由民主党議員団 |
自由民主党 |
7 |
| 民主党渋谷区議団 |
民主党 |
7 |
| 渋谷区議会公明党 |
公明党 |
6 |
| 日本共産党渋谷区議会議員団 |
日本共産党 |
6 |
| 無所属クラブ |
無所属ク |
3 |
| みんなの党渋谷区議会 |
みんなの党 |
3 |
| 純粋無所属の会 |
純粋無所属 |
2 |
国政・都政
衆議院議員
渋谷区は中野区とともに東京都第7区を構成する。
東京都議会
渋谷区で1つの選挙区を構成し定数は2人である。
人口
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| 渋谷区と全国の年齢別人口分布(2005年) |
渋谷区の年齢・男女別人口分布(2005年) |
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■紫色 ― 渋谷区
■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性
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渋谷区(に該当する地域)の人口の推移
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| 総務省統計局 / 国勢調査 |
産業
渋谷税務署は、管轄する事業者数が日本で最も多い税務署である。
渋谷区に所在する企業等
- 渋谷
- 道玄坂
- 宇田川町
- 神南
- 神宮前
- 千駄ヶ谷
- 広尾
- 東
- 桜丘町
- セルリアンタワー
- 南平台町
- 鶯谷町
- 猿楽町
- 代官山町
- 鉢山町
- 恵比寿
- 恵比寿西
- 恵比寿南
- 円山町
- 神泉町
- 松濤
- 神山町
- 富ヶ谷
- 代々木
- 代々木神園町
- 元代々木町
- 上原
- 西原
- 大山町
- 本町
- 初台
- 幡ヶ谷
- 笹塚
交通
道路
鉄道
バス
機関・施設
警察
消防
- 第三消防方面消防救助機動部隊
- 渋谷消防署(神南1-8-3)指揮隊、ポンプ隊2(特別消火中隊)、はしご隊、救急隊2
- 恵比寿出張所(恵比寿4-19-24)ポンプ隊1、救急隊1
- 松濤出張所(松濤1-25-14)ポンプ隊1、救急隊1
- 代々木出張所(本町1-6-6)ポンプ隊2、救急隊1(消防活動二輪車2)
- 富ヶ谷出張所(富ヶ谷1-29-17)ポンプ隊2、救急隊1
- 原宿出張所(代々木1-2-15)ポンプ隊1、救急隊1
- 東京消防庁消防技術安全所(幡ヶ谷1-13-20)
- 東京消防庁消防学校(西原2-51-1)
医療
文化施設
博物館
- たばこと塩の博物館(神南1-16-8)
- 電力館(神南1-12-10)
- 刀剣博物館(代々木4-25-10)
- 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館(東4-9-1)
美術館
プラネタリウム
- 渋谷区立コスモプラネタリウム渋谷(桜丘町23-21 渋谷区文化総合センター大和田12階)
図書館
渋谷区内の図書館のうち、一般利用が可能な公立の施設は10箇所ある。
- 渋谷区立中央図書館(神宮前1-4-1)
- 渋谷区立西原図書館(西原2-28-9)
- 渋谷区立渋谷図書館(東1-6-6)
- 渋谷区立本町図書館(本町1-33-5)
- 渋谷区立富ヶ谷図書館(上原1-46-2)
- 渋谷区立笹塚図書館(笹塚1-27-1)
- 渋谷区立臨川みんなの図書館(広尾1-9-17)
- 渋谷区立代々木図書館(代々木3-51-8)
- 渋谷区立こもれび大和田図書館(桜丘町23-21 渋谷区文化総合センター大和田2階)
- 渋谷区立笹塚こども図書館(笹塚3-3-1)
教育
大学
高等学校
小中一貫教育校
- 区立
中学校
- 区立
小学校
- 区立
- 渋谷区立上原小学校
- 渋谷区立加計塚小学校
- 渋谷区立笹塚小学校
- 渋谷区立猿楽小学校
- 渋谷区立神宮前小学校
- 渋谷区立神南小学校
- 渋谷区立千駄谷小学校
- 渋谷区立常磐松小学校
- 渋谷区立富谷小学校
- 渋谷区立中幡小学校
- 渋谷区立西原小学校
- 渋谷区立長谷戸小学校
- 渋谷区立幡代小学校
- 渋谷区立鳩森小学校
- 渋谷区立広尾小学校
- 渋谷区立本町小学校 (2012年3月廃校予定)
- 渋谷区立本町東小学校(2012年3月廃校予定)
- 渋谷区立山谷小学校
- 渋谷区立代々木小学校
- 渋谷区立臨川小学校
- 私立
専門学校
無認可校
予備校
放送
- スタジオ
大使館
国際機関
- 国際労働機関駐日事務所
- 国際連合開発計画東京事務所
- 国際連合難民高等弁務官駐日事務所
- 国際連合広報センター
- 国際連合児童基金東京事務所
- 国際連合人口基金東京事務所
- 国際連合大学本部
- 世界知的所有権機関日本事務所
出身者
政治家
官僚
実業家
学者
文化人
芸能人
諸分野
ゆかりある人物
居住者
渋谷区にゆかりの作品
映画
ドラマ
バラエティー番組
ゲーム
コミック
音楽
渋谷区の行事・イベント
渋谷区の特産品、みやげ
ナンバープレート
渋谷区は、品川ナンバー(東京運輸支局本庁舎)を割り当てられている。
- 品川ナンバー割り当て地域
- 千代田区・中央区・港区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区と島嶼部も含む[1]。
脚注
参考文献
- 東京都交通局編 『東京都交通局60年史』 東京都交通局、1972年。
- 渋谷区郷土博物館・文学館編 『ハチ公の見た渋谷展図録』 渋谷区郷土博物館・文学館、2005年7月。
- 渋谷区郷土博物館・文学館編 『住まいからみた近・現代の渋谷』 渋谷区郷土博物館・文学館、2007年10月。
- 渋谷区郷土博物館・文学館編 『「春の小川」の流れた街・渋谷-川が映し出す地域史』 渋谷区郷土博物館・文学館、2008年9月。
関連項目
外部リンク
 |
ウィキメディア・コモンズには、渋谷区に関連するカテゴリがあります。 |