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虻田郡 | 百科事典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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虻田郡(あぶたぐん)は、北海道西部、胆振支庁後志支庁にまたがる

人口45,384人、面積1,527.92km²、人口密度29.7人/km²。(2009年12月31日、住民基本台帳人口)

以下の6町2村を含む。

沿革

江戸時代の虻田郡域は東蝦夷地に属し、松前藩によってアブタ場所が開かれていた。寛政年間になり、それまで地形が険しく道が途絶え舟に乗り換えていた区間を、幕命をうけた松前藩によって山越郡と虻田郡の境を越える礼文華、弁辺等の山道(国道37号静狩峠の前身)が開削され、渡島国箱館から道東千島国方面に至る陸路が繋がっている。

江戸時代後期、国防のため寛政11年虻田郡域は天領とされ、後に蝦夷地各地に馬を供給する馬産牧場であった有珠・虻田牧場が開かれ馬頭観音碑が入江地区に建立されている。また、虻田場所請負人和田茂平によって文化元年には恵比須神社が、文化4年には稲荷神社が建立される。後世、恵比須神社は稲荷神社に合祀されている。文政4年には一旦松前藩領に復したものの、安政2年再び天領となり南部藩が警固をおこなった。

虻田郡域では古くから火山活動が盛んで、有珠山寛文3年、明和6年、文政5年、嘉永6年と江戸時代だけでも頻繁に噴火しており、特に文政5年の噴火では火砕流によって虻田の集落が壊滅的な被害を受け多数の犠牲者を出し、有珠・虻田牧場も多くの馬を失う被害を受けた。慶応3年4月漁場請負人和田屋茂兵衛によって豊浦神社が創建される。1869年北海道に11国86郡が置かれると、この地は胆振国虻田郡となった。

明治15年(1882年)2月8日、廃使置県にともない虻田郡は札幌県の所管となる。1897年に支庁制が施行されると室蘭支庁(1922年より胆振支庁)の管轄となったが、1899年に倶知安村が岩内支庁に移管された。1910年に岩内・寿都・小樽の三支庁を後志支庁に統合する際、虻田郡の一部がこれに編入された。

  • 1899年5月9日 - 郡内の倶知安村が室蘭支庁から岩内支庁に移管される。
  • 1902年4月1日 - 二級町村制施行により虻田村と弁辺村が成立する。(2村)
  • 1906年4月1日 - 二級町村制施行により真狩村と狩太村と倶知安村が成立する。(5村)
  • 1910年3月1日 - 新設の後志支庁に倶知安村が岩内支庁から、真狩村と狩太村が室蘭支庁から移管される。
  • 1910年4月1日 - 倶知安村から東倶知安村が分立する。(6村)
  • 1915年4月1日 - 倶知安村が一級町村制を施行する。
  • 1916年4月1日 - 倶知安村が町制を施行して倶知安町となる。(1町5村)
  • 1917年4月1日 - 真狩村から喜茂別村が分立する。(1町6村)
  • 1916年 - 人口:63,425名、マラリア患者数:8名。
  • 1920年6月1日 - 虻田村から洞爺村が分立する。(1町7村)
  • 1920年6月 - 喜茂別村が有珠郡徳舜瞥村(現在の伊達市大滝区)の一部の地区を編入する。
  • 1922年4月1日 - 真狩村から真狩別村が分立する。(1町8村)
  • 1922年8月 - 室蘭支庁が改称して胆振支庁となる。
  • 1923年4月1日 - 東倶知安村が一級町村制を施行する。
  • 1925年2月1日 - 真狩村が改称して留寿都村となる。
  • 1932年6月1日 - 弁辺村が改称して豊浦村となる。
  • 1938年4月1日 - 虻田村が一級町村制を施行する。
  • 1938年10月1日 - 虻田村が町制を施行して虻田町となる。(2町7村)
  • 1940年4月1日 - 東倶知安村が改称して京極村となる。
  • 1941年12月1日 - 真狩別村が改称して真狩村となる。
  • 1947年7月1日 - 豊浦村が町制を施行して豊浦町となる。(3町6村)
  • 1950年9月1日 - 狩太村が町制を施行して狩太町となる。(4町5村)
  • 1952年7月1日 - 喜茂別村が町制を施行して喜茂別町となる。(5町4村)
  • 1962年5月1日 - 京極村が町制を施行して京極町となる。(6町3村)
  • 1964年10月 - 狩太町が改称してニセコ町となる。
  • 2006年3月27日 - 虻田町と洞爺村が合併して洞爺湖町となる。(6町2村)

名前の由来

「虻田」の由来については虻田町の項目を参照。なお、「虻田」の「虻」の字は常用漢字に加える予定はない。

参考文献

  • 内務省衛生局保健衛生調査室編『各地方ニ於ケル「マラリア」ニ関スル概況』1919年(大正8年)発行(2008年1月21日現在、国立国会図書館の『近代デジタルライブラリー』で閲覧可能)


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