EVOLTA(エボルタ)は、パナソニックが発売しているアルカリ乾電池と充電式ニッケル水素電池の上位製品に付けられているブランド名である。
2008年4月26日にアルカリ乾電池「EVOLTA」が発売され、同年10月1日に充電式ニッケル水素電池「充電式EVOLTA」が発売された。またそのエントリーモデルとして2010年4月20日に「充電式EVOLTA e」が発売された。
名称は、英語で「進化」を意味する「EVOLUTION」と、「電圧・みちあふれようとする力」を意味する「VOLTAGE」から「E」「V」「O」「L」「T」「A」の6文字が取られたことに由来する[1]。
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2008年4月26日に、事実上のオキシライド乾電池の後継製品として発売された、アルカリ乾電池である。正極に二酸化マンガンMnO2・黒鉛Cと新開発のオキシ水酸化チタンを、負極に亜鉛Znを使用。
電池の外装缶には新開発の「超薄型差厚缶」を使用し、封口部の強度を上げ、またガスケットの構造と材料を改良し、強度を保ちつつ体積を減らした。それにより発電に必要な材料の内容量を増やし、強度も上げた。また正・負極の材料も改良し、材料を従来品と比べてさらに高密度に充填させることにより、発電の反応効率を上げることに成功した[1]。
これらの改良により、世界No.1の長持ち性能[2]と業界最長[3]の使用推奨期限10年を実現した[1]。また、「世界一長持ちする単3形アルカリ乾電池」としてギネス世界記録に認定された。
公式サイトで通常のアルカリ乾電池とは独立して紹介されていたり、EVOLTA専用の公式サイトも用意されていたりしているなど、通常のアルカリ乾電池との差別化が図られている。
EVOLTAの発売により、パナソニックは国内電池市場のシェアを現在の4割から2009年に5割に引き上げることを目標としている。アルカリ乾電池市場の世界シェアも2006年の19%から、2009年には26%に引き上げることを目標としている。
なお、上記の改良により国際規格の範囲内で乾電池の外形寸法の変更を行った。このため、電池ケースの寸法との関係で電池が入りにくい場合や、電池のプラス極側が機器のプラス端子に届かないために機器が作動しない場合があるとして、パナソニックでは注意を呼びかけている[4]。
オキシライド乾電池は初期電圧が1.7Vで、アルカリ乾電池より高いため、それの使用を想定していない機器では内部の電子回路や回路部品に対する負担が大きくなり、発熱や寿命が短くなる等の影響が生じるおそれがあった。とくに白熱電球を使用する機器に使用すると過度に発熱しフィラメントの寿命が縮まる可能性が高いので、パナソニックではこれらの機器には使用してはいけないとしていた。しかしEVOLTAはアルカリ乾電池であるため初期電圧は通常のアルカリ乾電池と同じ1.6Vとなっており、前述の問題が起こるおそれもない。
また、性能もオキシライド乾電池を上回っている。オキシライド乾電池ではアルカリ乾電池より寿命が多少短くなる場合があった時計・リモコンなどの消費電流の少ない機器においても、寿命を従来のアルカリ乾電池よりも若干ながら向上することに成功した。
またユーザーサイドでの変わった歓迎例としてはミニ四駆用ハイパワー電池としての使用例(EVOLTAがアルカリ乾電池であることと当時のニッケル水素が使用不可というルールが理由)があったが、2011年2月現在はルール改定のため当てはまらなくなった[5]。
なお、EVOLTAの発売後オキシライド乾電池の生産は大幅な縮小の後、終了。その後、2011年10月に単3形・単4形のリチウム乾電池(単3形:FR6SJ、単4形:FR03SJ)を発売した。デジタルカメラやストロボなど大電流を必要とする機器でアルカリ乾電池を上回るハイパワーと長寿命化を実現するとともに、アルカリ電池に比べて使用温度が幅広く、耐寒性もある為(-40℃~60℃)保存性にも優れている。公称電圧はアルカリ乾電池などと同じ1.5Vであるが、初期電圧は1.8Vと、オキシライド乾電池よりもさらに0.1V高いため、オキシライド乾電池同様の注意事項がパッケージに書かれている。
2008年10月1日に発売[6]。なお、発売当日に社名変更しているが、社名変更前に出荷した製品は松下電器産業株式会社・松下電池工業株式会社(充電器セットは松下電器産業のみ)と旧社名で記載される。電池の材料・構造・工法を融合させた新技術により、従来品の充電式ニッケル水素電池ECO(HHR-3MPS)より繰り返し回数が約1,000回→約1,200回と20%向上し、新開発の「水素吸蔵合金」やEVOLTAと同じ「超薄型差厚缶」等を採用したことで使用回数を重ねても、1回あたりの使用時間が10%長くなった。また、別売りのサイズ変換スペーサーを使用することで、単3電池を単1電池や単2電池として使用できる。
2010年10月1日には2代目モデル(HHR-3MVS/4MVS)が発売された。繰り返し回数が約1,200回→約1,600回、先に発売された充電式EVOLTA e(HHR-3LVS)よりも約1.8倍長持ち(いずれもメーカー発表値)と性能がさらに向上している。 ただし、容量が第1世代よりも僅かに減少している。(単3のみ。min.2000mAh→min.1950mAh)
2011年10月21日には第3世代モデル(HHR-3MWS/4MWS)が発売された。繰り返し回数が1,600回から1,800回へと上昇し、1年後の容量残存が従来の80%から85%と改善されている。また、放電性能も上昇させているとのこと。単3の容量は今回も減少しており、公称値がeneloop等と同じmin.1900mAhとなった。これによって、売りの一つが無くなったといえる。翌月の同年11月21日にはONE PIECEとコラボレーションし、外装・電池本体を専用デザインに変更した「ワンピースバージョン」4種類(単3形・2本入り包装のみ)が追加発売される予定である。
2010年4月20日に発売[7]。充電池の普及拡大を目指し、パワーを低く抑えながら約1,500回繰り返し使えるエントリーモデル。
2011年4月21日には、2代目モデル(HHR-3LWS/4LWS)を発売。「充電式EVOLTA」と同じく繰り返し回数を大幅アップし、約2,100回に向上。また、従来モデルでは設定されていなかった単4形が追加された。なお、外装パッケージにはオレンジボディの「エボルタ・ロボット」が描かれている。
電池のデザインはオキシライド乾電池に採用された「グローバルデザイン」をほぼ踏襲しているが、若干変更部分がある。EVOLTAの配色は金と青であり、外見はオキシライド乾電池と類似しているが、充電式EVOLTAは白地に緑のグラデーションライン、充電式EVOLTA eは白地にオレンジのラインを配しており、従来の充電式ニッケル水素電池の配色とは異なる。
EVOLTAの電池の包装にはパナソニックの他の乾電池と同様に「見わけるパック」を採用した。従来と同様、正極部分を「NEW」の文字が覆う形でラッピングされていて、1本ずつちぎれるという仕様になっている。これにより、電池を使用する際に包装を破った電池と、そうでない電池を一目で区別できる。
また、発売当初、ぶら下げ型パッケージ(充電式EVOLTAの電池単品を含む)には、乾電池製品の「見分けるパック」以外の部分のすべてに紙素材を採用していた(包装のほとんどを紙素材としている為、プラスチックシートを熱形成したブリスターパックとは厳密には異なる。パナソニック製品情報のページには「ブリスター包装」と記載されている)。2009年秋にパッケージ変更を行い、他のパナソニック製アルカリ乾電池やニッケル水素電池のぶら下げ型パッケージ(カバー部にプラスチックを使用)と同一の包装に変更された。
充電式エボルタの第1世代では、負極側の被服に表面加工の違うエリアがあった(単3・単4共)。電池を複数セット持っている時に、混用や未使用(充電済)と使用済を避ける目的でマークをつける目的で設けられていたが、第2世代以降やエボルタeではこのエリアは削除されている。
第二世代となるMVS系列へ継承のため、店頭在庫のみの販売となる。
乾電池の長持ちさを実証するためロボットクリエイターの高橋智隆により、長持ち実証ロボット「エボルタ」も作られ、各種の公開実験が行われたCMとして放送されている。 スペック
2008年5月20日 - 24日に2本のみの単3乾電池エネルギーによるグランドキャニオン断崖をロープで登る登頂に挑戦し、6回目の挑戦で高さ530.4mを所要時間6時間46分31秒で登頂に成功している。
2009年8月5日10時 - 6日11時15分に、フランスのル・マンサーキット「ブガッティ・サーキット」で単3乾電池2本のみの動力による24時間耐久走行に成功。「乾電池を動力にし、遠隔操作された車両型ロボットの最長走行距離(The longest distance covered by a battery-operatedremote-controlledmodel car)」として、ギネス世界記録に認定されている。マシンは予備も含め2機用意され、DCモーター2基に赤外線追尾方式による自立走行となっている。
東京・日本橋から京都・三条大橋までの旧東海道の約500kmの公道を大八車牽引型エボルタが走りきるといったチャレンジ。走行は日中のみで、充電式エボルタ(計12本)の充電は1日1回とし、1日一次以上の走行がルールとなっている。エボルタを誘導するのは、長女・リカ、次女・ミサ、三女・アヅサ、四女・VITA(ビータ)の4人の仮面姉妹「エボルタシスターズ」(正体未公開)。2010年9月23日8時に日本橋出発、同年11月22日15時33分に三条大橋到着。翌23日20時頃に、「五十四次目」と称しTHE イナズマ戦隊のライブに出演。エボルタシスターズは素顔を公開し、Ustreamでの最終中継を終えた。
2010年10月6日の「小田原〜箱根宿チャレンジ」ではゴール前3kmでマシントラブルにより中止。ルールにより翌日は中断場所から再開となったが、プロジェクトの目標の一つとして1日で箱根の坂をクリアさせたいという思いがあり、通常のチャレンジとは別に2010年10月12日に「箱根リベンジ」として再挑戦を成功させている[8]。
プレスリリースや記事に記載の社名は一部を除き、掲載当時のものである。
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