nimoca(ニモカ)は、西日本鉄道(西鉄)を中心に導入されているサイバネ規格のICカード乗車券である。発行枚数は2010年(平成22年)11月末現在で約120万枚[1]。
カード発行会社は福岡県福岡市中央区今泉一丁目12番23号に本社を置く、西鉄の100%子会社である株式会社ニモカ(資本金1億円)。このほか、大分県大分市中央町3丁目6番9号に本社を置く、大分地区バス3社と株式会社ニモカなどが共同出資する大分ICカード開発株式会社(資本金5,000万円)が「めじろんnimoca」の名で発行している(めじろんnimocaについては当該記事を参照)。
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西鉄が2008年(平成20年)5月16日に導入した非接触型ICカードである。西鉄の鉄道線ならびに西鉄バスの一般路線および一部の高速バス路線において乗車カードとして、西鉄グループの商業施設において電子マネーとして利用できる。また西鉄グループ以外では、2010年(平成22年)2月27日より昭和自動車[2]、同年12月26日より大分交通・大分バスの一部のバスで乗車カードとしての取扱いを開始しているほか、西鉄グループ以外での一部の商業施設でも電子マネーとしての取扱いを実施している。
サイバネ規格を採用したICカードの中で最初に多区間におけるバス定期乗車券の機能を搭載する。
2010年(平成22年)3月13日から、SUGOCA(JR九州)、はやかけん(福岡市地下鉄)、Suica(JR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道他)との[3][4]、各カードがそれぞれ本対応している鉄道路線(西鉄は貝塚線を含む全線)と西鉄バス・昭和バスの導入車両が相互利用の対象となる。
名称の由来は、Nice Money Card の略(NiはNishitetsuのNiを兼ねている)と「バスにも、電車にも、買物にも、いろいろ使えるオールラウンドなカード」という意味が込められている。その守備範囲の広さとポイントサービスからか九州の交通系ICカードでは最も発行枚数が多い。
カード番号はNR以下15桁の英数字となるが、頭の「NR」は「Nishi-Nippon Railroad」の略と思われる。
イメージキャラクターはフェレット。特に名前はつけられていない。デザインはスケアクロウマンやモダンペッツで知られるplay set products。フェレットは、2008年(平成20年)6月5日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された、映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」のジャパン・プレミアのレッドカーペットに、大阪・道頓堀の「くいだおれ太郎」や中日ドラゴンズの「ドアラ」と並んで、インディ・ジョーンズのトレードマークである“帽子”と“ムチ”を携えて登場した。
以下、特記がない限り2011年(平成23年)3月時点でのサービス状況を記す。
西鉄電車の全路線が導入対象で、天神大牟田線、太宰府線、甘木線の全61駅ではサービス開始当初から導入が完了している。これら各駅は同時一斉スタートであったため、定期券についても供用当初から対応している。
貝塚線各駅での供用開始時期は、貝塚駅で接続している福岡市営地下鉄のICカード「はやかけん」が「nimoca」と相互利用できるようになるタイミングまで待って、2010年(平成22年)3月13日となった[5]。西鉄電車は他のnimocaサービスに比べて対応が早かった中、貝塚線に限っては他の路線に比べ遅れを取る形となったが、これは貝塚駅で福岡市地下鉄との乗り継ぎ利用が大多数を占め、相互利用開始後でないとICカード導入のメリットが薄かったためである。同様の事例として、JR九州のSUGOCAも筑肥線・唐津線での導入は他の路線より遅れを取る形となった。
相互利用開始時点で鉄道におけるnimocaの利用範囲は、福岡市地下鉄全線とJR九州の北部九州地区、並びにSuica事業者エリアにも広がった。
なお、西鉄の子会社である筑豊電気鉄道では、nimocaに関して導入の発表は現時点ではなされていない。
ICカード対応の新型自動改札機(緑色)でのみ通れるようになっており、従来の自動改札機(青色)はICカード非対応であるため通過できない。nimoca対応・非対応の自動改札機が混在している改札口では、このように色での区分のほか、新型自動改札機の下部と手前にnimoca対応のステッカーを掲示することで識別できるようにしている。
自動改札機が設置されていない駅ならびに無人駅では、出入り口にあるICカード専用の簡易改札機にカードをタッチするような形となっている。例外的に自動改札設置駅ではあっても、新型自動改札機が導入されず、ICカード非対応の自動改札機の手前に簡易改札機を設置して対応している駅も一部存在した(櫛原駅など一部の小駅)が、現在は新型自動改札に交換され、簡易改札機も撤去されている。この場合、nimocaでの入出場時は簡易改札機、磁気券での入出場時は自動改札機と使い分ける形となっていた。
天神大牟田線・貝塚線の一部の駅ではnimoca利用者を対象とした駐車料金割引サービスが行われている。同日中に西鉄電車を利用した場合に適用対象となり、割引額はいずれの駅も200円となっている。
日田バスを除く西鉄グループのすべての一般路線で使用可能で、西鉄が受託している一部のコミュニティバスも対応している。高速バスは近距離路線のみ利用できる。日田バスの急行朝倉街道線、急行久留米線の急行バス路線でも利用可能。
詳細は後述[6]。
対応車両には前面下部と乗り口横にそれを示すステッカーが貼られている。定期券類のnimoca対応は、2009年3月16日の福岡地区を皮切りに始まり、11月9日に完了した。バスカード・よかネットカード同様の乗継割引制度はnimocaでも受けられる。詳しくは該当記事参照。
西鉄グループ以外の交通事業者としては初めて昭和自動車(昭和バス)が2010年(平成22年)2月27日から以下の路線でnimocaを導入した。
上記以外の唐津・伊万里・佐賀営業所の一般路線車についても2013年(平成25年)度までに全車導入する予定である[2]。
なお昭和バスの定期券はnimocaに搭載できない。
「めじろんnimoca#利用範囲」を参照
2009年5月18日より、久留米市内で西鉄タクシーの営業を行っている久留米西鉄タクシー株式会社が保有する小型車にてnimocaでの支払いとポイントの付与に対応している[7]。 導入するのは久留米西鉄タクシーが保有する小型車両全172台(鳥栖営業所の16台は除く)となっている。
これにより、久留米市内で西鉄グループが運営する交通機関のすべてでnimocaによる支払いに対応することとなった。
順次対象店舗を拡大。以下は主な店舗。●は相互利用扱いによる対応。
上記以外に以下の各社では九州内の各店舗にSUGOCAを、首都圏内の各店舗(一部を除く)にSuicaを導入しており、これらとの相互利用により利用可能。
nimoca、スターnimoca、クレジットnimoca、JMB nimoca、arecore nimocaの5種類がある。さらに、nimocaとスターnimocaには、小学生以下を対象とした小児用カードと身体・知的の第1種・第2種障がい者を対象とした障がい者用カード[11]の設定がある (西鉄・昭和の定期券発売所でのみ購入でき、所定の申込用紙に住所・氏名・電話番号・生年月日などを記入し、登録することが必要)[12]。
すべての種類のnimocaに西鉄電車・バスの定期券(エコルカード・ひるパス・ひるパスロング・グランドパス65を含む)を搭載することができる。券面(クレジットnimoca・JMB nimoca・arecore nimocaはカード裏面)に区間および期限が印刷される。昭和バス・相互利用他社の定期券は搭載できない(ただし西鉄電車・地下鉄連絡定期券など一部を除く)。
nimocaは記念カードも定期券や記名カードにすることができる。
福岡女学院大学・同大学院・同短期大学部が2011年3月25日より学生証の機能を付帯したnimocaを導入した[14]。
nimocaのチャージは駅に設置されているタッチパネル式の券売機、商業施設に設置されているチャージ機、nimocaを導入しているバス車載機、九州地区のローソン全店で行うことができる。チャージ可能な最低金額は1,000円であり、上限20,000円まで。ただし、バス車内では残高が10,001円以上の時はチャージ不可。
クレジットnimoca・JMB nimoca・arecore nimocaで使用できる機能であるオートチャージについては、一日の限度額が10,000円、1か月50,000円までチャージが可能である。
各nimocaにはポイント機能がついており、利用金額によってポイントがたまる。たまったポイントは、1ポイント1円換算でSF(ストアードフェア)として使うことができる。電車・バス・買い物(スターnimoca・クレジットnimoca・JMB nimoca・arecore nimocaのみ)・クレジット利用(クレジットnimoca・JMB nimoca・arecore nimocaのみ)でポイントがつく。買い物の場合は支払いがnimocaではなく現金やクレジットでもかまわない(一部店舗は電子マネー利用のみ)。電車・バス利用でついたポイントは「カードポイント」、買い物・クレジット利用でついたポイントは「センターポイント」とそれぞれポイントの種類が異なる。また、それぞれ加算率が異なる。
カードポイントは多機能券売機・バス車内等の各所で交換できるが、センターポイントに関しては駅窓口・定期券発売所・バス営業所・ポイント交換機のみでの交換となる。また、バス車内でチャージした場合は、チャージした時点でカードポイント分を自動的に交換する機能を備えている(申し出により今回の交換分のみ停止することも可能)。
各ポイントの有効期限は、付与日翌年の12月31日まで。
なお、ポイント付与の際1ポイント以下(小数点以下)の端数は切り捨てとなる。加算タイミングは即時。
加算タイミングは翌日以降。
「nimoca」導入に伴い、磁気式の定期券・回数券類の一部では発売が終了したり取扱縮小が進んでいる。
他のICカード乗車券との相互利用を目指し、2008年2月にSUGOCAの九州旅客鉄道(JR九州)、はやかけんの福岡市交通局、Suicaの東日本旅客鉄道(JR東日本)にnimocaの親会社西鉄を加えた4社で「九州IC乗車券・電子マネー相互利用に関する協議会」を設立し、2010年春から4社間で相互利用を始めるべく、準備作業を進めていた。
その結果、2009年12月18日にJRグループのダイヤ改正期日が2010年3月13日に決まったことを受け、4日後の12月22日、相互利用サービスをJR・福岡市地下鉄ダイヤ改正に合わせて開始することを正式に決定、当日より予定通り4者間の相互利用が可能になった[4][18]。
相互利用の対象は、ストアードフェア機能と電子マネー機能に限られ、ポイントシステムは各社局とも対象に含まれていない。なお、相互利用のテストを兼ね、ベスト電器福岡本店では2009年3月からnimocaに加えSUGOCAにも本対応している。
モバイルSuicaはJR東日本が2006年1月28日から開始した、おサイフケータイにSuica定期券やSuica乗車券、Suicaショッピングサービスの機能を追加できるものである。乗車券機能とSuicaショッピングサービスについては、nimocaエリアでも問題なく使用可能である。
東海道・山陽新幹線のエクスプレス予約による、新幹線―JR在来線の直接乗換口での「IC乗継サービス」は、SUGOCAエリアの博多・小倉の両駅、およびSuicaエリアの首都圏(東京、品川、新横浜、小田原、熱海)の各駅で利用可能である。ただしJR各社のIC乗車カードは、いずれも原則として会社間を跨ぐ利用はできないため、状況によっては利用できないこともあるので、事前に確認する必要がある。
表記は「支社名・営業所名」とする(例:「北九州・門司」であれば、西鉄バス北九州の門司営業所のこと)。また、「本体」はその営業所が西日本鉄道の直営営業所であることを指す。
無印は西鉄ストア、★はスピナ、☆はスピナマートである。
現行の各カードの相互利用状況については「Suica#対応表」を参照
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