短距離離着陸機(STOL機; Short TakeOff and Landing, エストールき)は、通常の航空機に比べ短い距離で離着陸できるもののこと。高揚力フラップやスラストリバーサなどを使うことによって短い距離での離着陸を可能にしている。CTOL機とSTOL機との間の区分は曖昧であり、同クラスの航空機より明らかに短い距離で離着陸が可能、もしくは短い距離での離着陸を意識した設計の固定翼機をSTOL機と呼ぶ場合が多い。スウェーデンの軍用機は運用方針(緊急時は高速道路を代替滑走路として使用する)からこの性能を重要視している。
通常離着陸機(CTOL機、Conventional TakeOff and Landing、シートールき)は、通常の離陸性能を持っている航空機のこと。VTOL機やSTOL機との対比の意味で使われることが多い。
また、カタパルトを用いて射出される艦上機もCTOL機と呼ばれることがある。
詳細は「CATOBAR」を参照
CATOBAR機(Catapult Assisted Take Off But Arrested Recovery、キャトーバーき)は、航空母艦の離着艦において離艦にカタパルトを用い短距離で離陸し、かつ、着艦にアレスティング・フックを用いることで短距離で機体を停止させる航空機をいう。
CATOBARとは艦載機の発着方法を表す英語「Catapult Assisted Take Off But Arrested Recovery」のアクロニムで、あえて日本語訳するならば「カタパルト補助離陸拘束着艦」というほどの意味である。ただしこれは今のところ定訳と呼べるものでは無いので注意が必要である。
CATOBARとSTOBARは発艦方式が異なるだけで、使用できる機体は基本的には同じである。
離艦にスキージャンプを用いるSTOBARと比較して、CATOBARは最大離陸重量を大きくとれる事で搭載できる兵装が多くなるというメリットがある反面、カタパルトを運用するにあたって大きなコストがかかるというデメリットもある。
雑誌やライターなどによってはこのような艦上機がCTOL機と呼ばれることもある。
短距離離陸拘束着艦機(STOBAR機、Short Take Off But Arrested Recovery、ストーバーき)は、主に航空母艦の離着艦において、短い距離で離陸させ、かつ、着艦にアレスティング・フックを用いることで短距離で機体を停止させる航空機をいう。
この時、離陸にカタパルトを用いる場合はCTOL機、もしくはCATOBAR機として扱われるため、技術的もしくは財政的な制約などによってカタパルトを導入できなかった国がスキージャンプ甲板を用いて運用する場合にこの呼称が使われる場合が多い。
STOBARに用いられる機体はCTOL機に主脚の強化や主翼の折り畳み機構を設けるなどの改造を施したものが多いが、基本的にCTOL機やCATOBAR機と同じ構造のものが用いられる。
大型の機体をカタパルトを使わず航空母艦で運用できるという利点があるが、カタパルトを利用する場合と比べて離陸重量の制約が厳しく、また元々の機体重量がSTOVL機などと比べて重い場合が多いことから運用できる兵器の制限が大きいという欠点がある。
現在ではロシア海軍における「アドミラル・クズネツォフ」においてこの方式がとられており、インド海軍が導入を決定した「ヴィクラマディティア」及び「ヴィクラント」においてもこの離着陸方式が採用される事が決定している。
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